こんにちは。いーかです。
最初のうちは「文法」より先に、環境がズレて詰まることが多い。
この記事はそこを最短で潰して、次の「分析」へ進むための **番外編（環境編 / Phase0）**です。
✅いまの状況で選ぶ（最短）
.venvを作っただけ → **「直呼びで勝ち判定」**へ- VS Codeは新しいのに、ターミナルが古い（例：3.10） → **「ターミナルは直呼びが正規」**へ
Activate.ps1がエラー（ExecutionPolicy） → **「直呼びで回避」**へ
30秒まとめ
- 詰まりの原因はほぼ “別のPythonで動いてる”
- 勝ち筋は
.venv（仮想環境）を作って固定すること - PowerShellで
Activate.ps1がブロックされてもOK。.venv\Scripts\python.exe直呼びなら迷子ゼロ
この記事の位置づけ（番外編？）
✅ **番外編（環境編 / Phase0）**です。
この1本を完成させておくと、今後どのシリーズでも「まずここ見て」で済む。
⚠ Pythonのバージョンは要確認（ここ大事）
この記事では例として Python 3.13 を使っていますが、読者の環境によって最適は変わります。
- フェーズ1（標準ライブラリ中心）なら、3.10〜3.13でも学習自体は可能
- ただしフェーズ2以降（pandas等）では、環境差が出ることがあるので **「自分のバージョンを確認して進める」**のが安全
👉 まずはこのあと紹介する 勝ち判定で「どのPythonで動いてるか」を確定させればOK。
ゴール（勝ち判定）
この2つが出たら勝ち：
sys.executableが...\ .venv\Scripts\python.exeを指しているsys.versionが 想定のバージョン（例：3.13.x など）になっている
✅実測ログの例（こうなればOK）
※この形になれば勝ち。パスや数字は人によって違ってOK。
version: 3.13.x ...
executable: D:\...\your_project\.venv\Scripts\python.exe
prefix: D:\...\your_project\.venv
最小コピペ（この3点セットだけで勝てる）
PowerShellで、作業フォルダ直下で：
py -3.13 -m venv .venv
.\.venv\Scripts\python.exe -c "import sys; print(sys.version); print(sys.executable)"
.\.venv\Scripts\python.exe check_python.py
もし
py -3.13が通らない場合は、py -0pで入っているバージョンを確認して、py -3.12などに読み替えてOK。
最短手順（ここだけやればOK）
作業フォルダ例：
D:\AI\Rblog
1) .venv を作る（例：3.13で作る）
py -3.13 -m venv .venv
✅ 成功するとフォルダ内に .venv ができます。
2) VS CodeでInterpreterを .venv にする
- VS Codeで作業フォルダ（例：
D:\AI\Rblog）を開く Ctrl+Shift+P→ Python: Select Interpreter...\Rblog\.venv\Scripts\python.exeを選ぶ- 念のため：
Ctrl+Shift+P→ Developer: Reload Window
3) 勝ち判定スクリプトを作る
ファイル名：check_python.py
# check_python.py
import platform
import sys
print("implementation:", platform.python_implementation())
print("version:", sys.version.replace("\n", " "))
print("executable:", sys.executable)
print("prefix:", sys.prefix)
✅直呼びで勝ち判定（ここが最強）
PowerShellで：
.\.venv\Scripts\python.exe check_python.py
✅ こうなれば勝ち：
executable:が...\ .venv\Scripts\python.exeprefix:が...\ .venv
ターミナルは直呼びが正規（VS Codeの罠）
VS Codeには“実行ルート”が2つある：
- 右上▶（Run）：VS Codeが選んだInterpreterで動きがち
- ターミナル
python：WindowsのPATHのPython（古い3.10など）を呼びがち
だから ターミナルでは当面これが正規コマンド：
.\.venv\Scripts\python.exe your_script.py
よくある詰まり（最短で戻す）
詰まりA：python -c ... が古いPythonを指す
確認：
python -c "import sys; print(sys.version); print(sys.executable)"
古いのが出ても焦らない。直呼びで勝つ：
.\.venv\Scripts\python.exe -c "import sys; print(sys.version); print(sys.executable)"
詰まりB：Activate.ps1 が動かない（ExecutionPolicy）
こういうエラーが出るやつ：
このシステムではスクリプトの実行が無効…
これは普通に起きる。対処は2択：
- ✅おすすめ：直呼びで回避（恒久設定いらない）
- 任意：ExecutionPolicyを調整（あとでやってOK）
このシリーズでは 直呼びを勝ち筋にします。
詰まりC：.venv を作ったのにバージョンが古い
.venv は「作った時のPython」で固定される。
あとから“変換”はできないので、作り直しが正解。
Remove-Item -Recurse -Force .venv
py -3.13 -m venv .venv
pipの勝ち筋（別環境に入れない）
ライブラリはこの型で統一：
.\.venv\Scripts\python.exe -m pip install pandas
確認：
.\.venv\Scripts\python.exe -m pip --version
便利ワザ（長いのが嫌なら）
PowerShellのその場限りエイリアス（セッション中だけ）：
Set-Alias pyv .\.venv\Scripts\python.exe
以後：
pyv check_python.py
pyv -m pip install pandas
ミニクイズ（答えは末尾）
Q1. .venv を作る一番のメリットは？
Q2. python が古いPythonを指しても、学習を止めなくていい理由は？
Q3. 勝ち判定に一番効く行はどれ？（version / executable / prefix）
今日の1アクション
これだけでOK：
py -3.13 -m venv .venv.\.venv\Scripts\python.exe check_python.pyexecutable/prefixに.venvが出たら勝ち
次に読む（リンクは後で貼る）
- （リンク）Python分析フェーズ1（sales.csv）目次
- （ここにリンク）第3回：条件文の型（if / elif / else）で割引ルール
出典枠
- Windows + VS Code + venv の基本運用（一般的な手順）
※このページは「最短で迷子を消す」目的で、手順を実践ベースに再構成しています
ミニクイズ解答（ここにまとめます）
A1. プロジェクトごとに環境を分けて、依存関係の事故を防げる。
A2. ターミナルの python はPATHでズレやすいけど、.venv\Scripts\python.exe 直呼びならズレない。
A3. executable（ここが .venv を指していれば勝ちが確定しやすい）。
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