こんにちは。いーかです。
Excelで「VLOOKUP/XLOOKUPが一致しない」「#N/Aになる」問題を、原因別に最短で直すメモです。
30秒まとめ(結論1行)
一致しない原因はだいたい①型違い(文字/数値/日付)②不可視空白(NBSP)③全角半角/大小 ④範囲ミス ⑤近似一致の罠 ⑥重複キー ⑦余計な記号 ⑧そもそも存在しない。まず“キー正規化→存在確認→LOOKUP”。
最短チェックリスト(迷ったらこれ)
- まず存在確認:
MATCHで見つかる? - 型:
ISNUMBERが揃ってる? - 汚れ:
LENとLEN(TRIM)の差は? - 近似一致になってない?(VLOOKUP第4引数)
① そもそも存在するか確認(最速切り分け)
=MATCH(検索値,検索列,0)
- 見つからない → キーが違う/汚れてる/そもそも無い
- 見つかる → LOOKUPの範囲や返す列の問題かも
キー正規化テンプレ(これを作ってから探す)
=UPPER(
TRIM(
CLEAN(
SUBSTITUTE(
SUBSTITUTE(
ASC(A1),
CHAR(160)," "),
CHAR(9)," ")
)
)
)
- 全角→半角(ASC)
- NBSP/タブ/空白掃除
- 大文字統一
※検索値側と表側の両方に“正規化列”を作ると強いです。
原因1:文字と数値が混在(最頻)
- 片方が文字、片方が数値
対策例:
- 数値化:
VALUE - コードなら文字化:
TEXT(A1,"0")
原因2:見えない空白(NBSP/タブ/前後)
まず掃除:
=TRIM(CLEAN(SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(A1,CHAR(160)," "),CHAR(9)," ")))
原因3:全角/半角・大小
ASC/UPPERで寄せる(正規化テンプレ推奨)
原因4:範囲(列)が間違っている
- VLOOKUPの列番号ズレ
- XLOOKUPの検索範囲/戻り範囲ズレ
→ 範囲を見直す。テーブル化すると安定。
原因5:近似一致の罠(VLOOKUP)
VLOOKUPは第4引数を省略すると近似一致になりがち(危険)。
完全一致は FALSE。
原因6:キーが重複している
- 先頭の一致が返ってしまう
→ 重複を可視化(条件付き書式/COUNTIF)して、一意キーにする。
原因7:余計な記号が混ざる(ハイフン等)
SUBSTITUTEで統一(例:ハイフン削除)
原因8:XLOOKUPの一致モード設定ミス(知ってると強い)
XLOOKUPは一致モードで挙動が変わる(完全一致/ワイルドカード等)。
意図しないモードだと見つからないことがあるので、設定を確認。
最後の化粧(根本解決の後に)
見た目だけ整えるなら:
=IFERROR(LOOKUP式,"")
※ただし、まずは“キーを整える”のが本筋。
今日の1アクション
#N/Aが出たら、まず MATCHで存在確認。
次に 正規化列を作って それでLOOKUPする。
ミニクイズ(答えは末尾)
Q1. VLOOKUPで完全一致にする引数は?
Q2. 見えない空白(Webコピペ由来)の代表は?
Q3. 存在確認に使える関数は?
Q4. 正規化で定番の関数3つは?
今日のひとこと(成長ログ)
LOOKUPが壊れるのは“キーが汚れてる”サイン。キーを整えると世界が静かになる。
解答とくわしい解説
A1. FALSE
A2. NBSP(CHAR(160))
A3. MATCH
A4. TRIM / CLEAN / SUBSTITUTE(+ASC/UPPERも便利)


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