第12回(本体決定版):Word→PDFで崩れない提出の型(表/画像/フォント/最終チェック)【Windows】

Word

こんにちは。いーかです。
WordをPDFにしたら、なぜか崩れる。これ、現場で本当に多いです。

  • 改ページがズレる
  • 行間が変わる
  • 表がはみ出す
  • 画像が動く
  • フォントが変わる(文字幅が変わる)
  • 目次やページ番号がズレる

でも大丈夫。
PDFが悪いというより、Word側が“揺れやすい状態”のまま固定(PDF化)してしまうのが原因なことがほとんどです。

できたところまででOK。今日は『ここまで進んだ』が成果です。


結論(1行)

PDFで崩さないコツは、PDF化の前にWordを安定させて、決まった手順で確認してから出力すること。


今日のゴール(最短)

提出先で見ても同じ見た目のPDFを作る。
迷わないように、チェック項目を固定します。


まずこれ(60秒診断)

当てはまるところだけ見ればOKです。

  1. 改ページ・行間がズレる → A
  2. 画像が動く → B
  3. 表がはみ出す/崩れる → C
  4. フォントが変わる/文字幅が違う → D
  5. 目次・ページ番号が合わない → E
  6. 最後に事故を止める手順が欲しい → F

30秒まとめ(最短の型)

  1. Wordで 印刷プレビューを開いて最終形を確定
  2. 崩れやすいのは 表と画像。ここだけ重点チェック
  3. 名前を付けて保存 → PDF で出力
  4. PDFを開き直して 3ページだけ確認(全部見なくてOK)

PDF出力はこのルートで統一(迷いゼロ)

提出で迷ったら、このやり方に固定すると安定します。

  • [ファイル]→[名前を付けて保存]→(ファイルの種類)PDF(*.pdf)

※[エクスポート]→[PDF/XPS の作成]でもほぼ同じですが、手順を1本化した方が迷いません。


印刷プレビューで見るのはこの3点だけ

PDFにする前に、Wordの[ファイル]→[印刷](印刷プレビュー)で、次の3点だけ見ます。

  • ページ数(増えてない?減ってない?)
  • 改ページ位置(途中で割れてない?)
  • はみ出し(表・画像・長い英数字)

ここが通れば、提出事故はかなり減ります。


A:改ページや行間がズレる(段落前後・余白・フォント差が多い)

A-1:表示モードをそろえる

  • [表示]→ 印刷レイアウト

A-2:段落の「前後の間隔」を確認

行間だけじゃなく、段落前/段落後がズレるとページが増えます。

  • [ホーム]→ 段落(右下の小さい矢印)
  • 「間隔:前/後」を確認
  • 行ごとにバラバラなら整える

A-3:用紙サイズと余白を固定

  • [レイアウト]→ サイズ(A4など)/余白

提出物は、ここが揺れると崩れやすいです。


B:画像が動く(折り返し・位置の扱いが原因)

画像ズレは、だいたい「文字との関係」が原因です。

B-1:折り返しを固定する

画像をクリック → 右上のレイアウトオプション

  • まずおすすめ:四角(用途に合わせて)

B-2:動く画像は“固定寄り”にする

画像を右クリック →(図の書式設定など)

  • 「テキストと一緒に移動」系の設定があれば、提出物は 動かない方向に寄せると事故が減ります。

C:表がはみ出す/崩れる(表は“横幅”が命)

C-1:表の幅をページ内に収める

表をクリック →(表ツール)

  • 「自動調整(ウィンドウに合わせる)」が使えるなら活用
  • 列幅がギリギリなら、少し余裕を持たせる

C-2:長い英数字・URLが表を押し広げる

  • URL/メール/型番が1行に残ると、表が崩れやすいです
  • 見た目を壊さない範囲で、折り返せる形にする(運用で勝つ)

D:フォントが変わる/文字幅が変わる(環境差)

これが起きると、改行も改ページも一緒にズレます。

安全運用

  • できるだけ 一般的なフォントで統一(社内指定があるならそれ一択)
  • 特殊フォントは避ける(提出先にない可能性がある)
  • どうしても使うなら、PDF化後の確認は必ず(後述)

E:目次・ページ番号が合わない(更新不足が多い)

PDF化の前に“更新”だけは必ず。

E-1:目次があるなら更新

目次をクリック → [参考資料]→[目次の更新]

  • 文字も変えたなら:目次全体を更新

E-2:ページ番号が途中でおかしい

セクションが絡むことが多いので、
「ページ番号(セクション)」回に戻って整えてからPDF化すると安全です。


F:最後に事故を止める手順(提出の型)

最後にこれを通すだけで、静かに勝てます。

提出前チェック(5ステップ)

  1. [表示]→ 印刷レイアウト
  2. [ファイル]→ **印刷(プレビュー)**で3点チェック
     → ページ数/改ページ/はみ出し(表・画像)
  3. 目次・番号があるなら 更新(E)
  4. 画像・表があるページだけ重点確認(B/C)
  5. 名前を付けて保存 → PDF

PDFは「3ページだけ」確認すればOK

PDFを作ったら、必ず開き直して次の3ページだけ見ます。

  • 1ページ目
  • 真ん中のページ
  • 最終ページ

見るポイントはこれだけ:

  • ページ数が合っている
  • 表がはみ出していない
  • 画像がズレていない/荒れていない
  • フォントの違和感がない

全部チェックしなくてOK。3ページだけで十分“提出レベル”に近づきます。


今日の1アクション

PDFで崩れたら、焦らずこの順番に戻す。
印刷プレビュー(3点) → 保存→PDF → PDFを開き直し(3ページ)
これがいちばん安全です。


ミニクイズ

Q. Wordでキレイに見えてるなら、PDF化して確認しなくても大丈夫?

答え(やさしく解説)

A. 大丈夫じゃないことがあります。
PDF化で差が出やすいのは 表・画像・フォント(環境差)
だからこそ、最後に PDFを開き直して3ページ確認が強いです。


今日のひとこと(いーかの成長ログ)

提出って、才能じゃなくて“型”だった。
固定する前に整えて、固定したら開き直す。これで静かに勝てる。


次に読むなら(おすすめ2本)

  • **画像がズレる(アンカー/折り返し)**の回
  • **ページ番号(セクション/前と同じ)**の回
    ※リンクはまとめページから辿れます

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Word 現場トラブル診断(シーズン1〜3まとめ)
https://terakoya-iika.com/pc/2025/12/28/124/


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