こんにちは。いーかです
Wordを突き抜けるなら、最初に押さえるべき本丸は スタイル です。
そして先に安心してほしいんだけど、スタイルを整えるだけで、半分は勝ちます。
目次がズレる
見出しの大きさがバラバラ
箇条書きのインデントが人によって違う
共同編集で急に見た目が変わる
コピペで書式が混ざって崩れる
PDFにしたら「あと1行」でページが増える
これ、気合で直すより 設計図(スタイル)を作って事故を減らすほうが早いです。
この回は、Wordを“編集地獄”から救う スタイル設計の型をまとめます。
- 結論(1行)
- 30秒まとめ(最短の型)
- まずここだけ:操作の場所(迷子ゼロ)
- 用語を一瞬で理解
- ステップ0:まず守る(作業用コピー)
- ステップ1:最小スタイルセットを決める(これで勝てる)
- ステップ2:直接書式をやめる(事故を減らす本命)
- ステップ3:「標準」を育てる(本文の設計図)
- ステップ4:見出し1/2を整える(目次・リンクの土台)
- ステップ5:リスト(箇条書き)を固定する(現場で効く)
- ステップ6:崩れた文書を“設計図に戻す”(復旧の型)
- ステップ7:仕上げ(更新の型)
- つまずき救急箱(ここだけ見れば復帰できる)
- 今日の1アクション
- ミニクイズ
- ミニクイズの答え(詳しい解説)
- 次回予告(シーズン4 第2回)
- 今日のひとこと(いーかの成長ログ)
結論(1行)
Wordは 直接書式を捨てて、まず「標準/見出し1-2/リスト」を スタイルで設計する。これだけで崩れ方が激減します。
30秒まとめ(最短の型)
- まずコピーを作る(元を壊さない)
- 最小スタイルは 4つだけ:標準/見出し1/見出し2/リスト
- 本文は「標準」だけで書く(手で行間やフォントをいじらない)
- 見出しは「見出し1/2」だけ(太字で見出し“っぽく”しない)
- 箇条書きは「リスト」へ(Tabで整列しない)
- 貼り付けは基本 テキストのみ(書式侵入を止める)
- 崩れたら 全体いじり禁止、崩れた段落だけスタイル当て直し
- 仕上げは Ctrl+A→F9(目次・相互参照がある文書)
まずここだけ:操作の場所(迷子ゼロ)
スタイルの場所:上のリボン → [ホーム]タブ →[スタイル]
スタイルが見つけにくい時:
Ctrl + Alt + Shift + S(スタイルの作業ウィンドウを出す)
見出しのショートカット(使える環境なら便利):
Ctrl+Alt+1(見出し1)/Ctrl+Alt+2(見出し2)
用語を一瞬で理解
- スタイル:文字サイズや行間などの“ルールセット”(設計図)
- 標準:本文の基本スタイル(ここが強いと全体が安定)
- 見出し1/2:章・小見出し用(目次やリンクの土台)
- リスト(箇条書き):インデントや行間を揃える仕組み
- 直接書式:その場でフォントや行間を手で変える操作(崩れの元)
- 貼り付け事故:外部の書式が混ざって、設計図が壊れる現象
ステップ0:まず守る(作業用コピー)
スタイルは全体に影響することがあります。最初に守ってから触ります。
型
コピー or 別名保存で 作業用を作る
ステップ1:最小スタイルセットを決める(これで勝てる)
まずは“増やさない”のがコツです。
最小セット(おすすめ)
- 標準(本文)
- 見出し1(章)
- 見出し2(小見出し)
- リスト(箇条書き)
※慣れるまで、ここ以外は使わなくてOK。
ステップ2:直接書式をやめる(事故を減らす本命)
スタイル設計が効くかどうかは、ここで決まります。
鉄則(事故りやすい)
- 全選択→フォント変更
- 全選択→行間変更
- コピペ→書式ごと貼り付け
- Tabで箇条書きを無理やり整列
型(安全)
- 直す時は スタイルを当て直す
- コピペは基本 テキストのみ貼り付け
- 箇条書きは リストで揃える
ステップ3:「標準」を育てる(本文の設計図)
本文の8割はここです。最初にここを決めると勝ちます。
標準で決めるポイント(例)
- フォント(会社指定があればそれ)
- 文字サイズ
- 行間
- 段落前後(空き)
- 1行目インデント(必要なら)
※大事なのは「本文は全部、標準で書ける状態」にすること。
ステップ4:見出し1/2を整える(目次・リンクの土台)
見出しは“見た目”だけじゃなく、構造です。
型
- 章タイトルは 見出し1
- 小見出しは 見出し2
- 見出しの行間・段落前後を整える(見やすさが上がる)
よくある事故
太字・サイズ変更だけで“見出しっぽく”すると、
目次・相互参照・内部リンクが弱くなります。
ステップ5:リスト(箇条書き)を固定する(現場で効く)
箇条書きが揃うだけで“資料っぽさ”が一気に上がります。
型
- 箇条書きは リストを使う
- インデントはスタイル側で揃える
- 手でスペースやTabを入れて整列しない
ステップ6:崩れた文書を“設計図に戻す”(復旧の型)
スタイル運用の強さは、復旧の速さです。
型(全体いじり禁止)
- まずコピー
- 崩れた段落だけ選ぶ
- 標準を当て直す
- 見出しは 見出し1/2 を当て直す
- 箇条書きは リスト を当て直す
- それでもダメなら、その部分だけ テキストのみ貼り付け→スタイル当て直し
ステップ7:仕上げ(更新の型)
目次や相互参照がある文書は、最後に更新します。
型
Ctrl + A → F9
確認が出たら 全体を更新
つまずき救急箱(ここだけ見れば復帰できる)
Q1:スタイルが見つからない
→ [ホーム]→[スタイル]。見つからなければ Ctrl+Alt+Shift+S
Q2:貼り付けで崩れる
→ まず “テキストのみ” で貼る(貼り付けオプションから選ぶ)
※「貼り付けの既定」をテキスト寄せにできる環境もある(次回で深掘り)
Q3:一部だけ変なフォントが残る
→ その段落だけ選んで 標準 を当て直す(全体は触らない)
Q4:見出しを変えたのに目次が変わらない
→ Ctrl+A→F9 で更新(最後にやる)
今日の1アクション
いま開いてるWordでいいので、本文の段落を1つ選んで
「標準」を当て直す。
“直接書式じゃなく、設計図で直す”感覚が一発で分かります。
ミニクイズ
Q. Wordで一番事故りやすいのはどれ?
A) 見出し1を使う
B) 標準で本文を書く
C) 全選択して行間を変える
ミニクイズの答え(詳しい解説)
A. C。
全体変更は意図しない場所まで巻き込んで崩れやすいです。
崩れたら「段落だけ」「スタイルだけ」で戻すのが安全です。
次回予告(シーズン4 第2回)
次回は、**Alt+F9(フィールドコード)**で “Wordの裏側” に入ります。
目次・参照・番号・更新の仕組みが見えるようになると、Wordはもう怖くなくなります。
今日のひとこと(いーかの成長ログ)
Wordは“書く力”じゃなくて、設計図を作る力で安定する。

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