メモ:Excelで重複を消す/残す(重複の削除・ユニーク抽出)

Office:Excel

こんにちは。いーかです。
Excelの現場でよくある「重複を消したい」「一意(ユニーク)だけ取りたい」「重複だけ見たい」を最短でやるメモです。

30秒まとめ(結論1行)

やりたいことは3つ:①重複行を削除 ②ユニーク一覧を作る ③重複だけを見つける。事故防止は“元データを残す→見える化→件数確認→実行”。


まず安全ネット(超重要)

「重複の削除」は戻せない事故が起きやすいので、まずどれか1つ:

  • シートをコピー
  • その列を別シートにコピー
  • いったん値貼り付けで固定してから触る

削除前に件数チェック(これで安心)

  • 元の件数:=COUNTA(A:A)
  • ユニーク件数(365):=COUNTA(UNIQUE(A:A))
  • 消える見込み:差分で把握できる

※365がない場合は、先に「条件付き書式」で重複を可視化が安全。


① 重複行を削除したい(同じ行を1つにする)

手順(最短)

  1. 表の中のセルを1つ選ぶ
  2. 「データ」→ 重複の削除
  3. 重複判定に使う列にチェック(例:メールアドレスだけ、など)
  4. OK

② ユニーク一覧を作りたい(元データは残す)

ルートA:詳細設定(フィルターで一発)

  • データ → 詳細設定
  • 「重複しないレコードのみ」
  • 「別の場所にコピー」でユニーク一覧

ルートB:関数(Excel 365)

=UNIQUE(A:A)

③ 重複だけを見つけたい(削除じゃなく確認)

ルートA:条件付き書式(最短)

  • 条件付き書式 → 重複する値

ルートB:フラグ列(COUNTIF)

=COUNTIF($A:$A,A1)>1

④ 複数列で重複判定したい(コツ)

「氏名+生年月日」みたいに複数列でキーにしたい時は、連結キー列を作ると安定。

例(A列とB列をキーにする):

=A1&"|"&B1

このキー列で重複判定するとブレが減ります。


⑤ “重複している値だけ”を1回ずつ一覧化(365向け)

「出現回数が2回以上の値」を、1回だけ並べたい:

=UNIQUE(FILTER(A:A,COUNTIF(A:A,A:A)>1))

“同じに見えるのに残る”時の正規化(必殺)

重複判定の前にキー列を整えると事故が減ります。

=UPPER(TRIM(CLEAN(SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(ASC(A1),CHAR(160)," "),CHAR(9)," "))))

推奨の作業順(チェックリスト)

  1. 元データをコピーして残す
  2. 条件付き書式で重複を可視化
  3. 件数チェック(できるなら)
  4. ユニーク一覧を作る(残す)
  5. 最後に重複の削除(消す)

今日の1アクション

まず 重複を“色で見える化” してから、消すか残すか決める。


ミニクイズ(答えは末尾)

Q1. 重複を削除する機能名は?
Q2. Excel 365でユニーク一覧を出す関数は?
Q3. 重複を色で見える化する機能は?
Q4. 複数列キーを安定させるために作る列は?


今日のひとこと(成長ログ)

消す前に“見える化”。重複は事故りやすいから、順番が大事。


解答とくわしい解説

A1. 重複の削除
A2. UNIQUE
A3. 条件付き書式(重複する値)
A4. 連結キー列


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