こんにちは。いーかです。
Excelの現場トラブルで多い「フィルターが効かない」「一部だけ効かない」「範囲が勝手に狭い/広い」を直すメモです。
30秒まとめ(結論1行)
フィルター不調の原因はだいたい①表の途中に空白行/空白列 ②見出し行が複数/結合セル ③データ型混在。最短は“表を1つの塊に整える→必要ならテーブル化”。
最短チェックリスト(まずここ)
- 表の途中に空白行/空白列がない?
- 見出しは1行?結合セルはない?
LEN(A1)とLEN(TRIM(A1))が違うセルが混ざってない?(見えない空白)- フィルターボタンがグレーなら、シート保護/編集制限がない?
症状(あるある)
- フィルターが一部の列だけ効かない
- 範囲が途中で切れて下の行が対象にならない
- 追加した行がフィルター対象に入らない
- フィルター解除ができない/ボタンがグレー
先に安全ネット
対象シートをコピーして作業すると安心です。
原因1:表の途中に「空白行/空白列」がある
直し方
- 空白行/列があるなら 削除(行/列の削除)
- 空白に見えて実は空白じゃない場合:
LENとTRIMの差で疑う- 必要なら TRIM/CLEAN で掃除
原因2:見出しが複数/結合セルがある
直し方
- 見出しは 1行にする
- 結合セルは解除(見た目は「選択範囲内で中央」などで代替)
- 表の途中の“小見出し”は表の外へ出す(または別表に)
原因3:データ型が混在(文字の数字/日付など)
直し方
- 文字の数字 → 数値に変換(数値に変換 / VALUE)
- 文字の日付 → DATEVALUE / 区切り位置
- 見えない空白(NBSP等) → TRIM/CLEAN/SUBSTITUTE(CHAR(160))
フィルター解除できない(グレーアウト)の時
よくある原因はこれ:
- シートが保護されている
- ブック共有/編集制限が入っている
- ファイルが 読み取り専用 になっている
→ まず「校閲」タブの シート保護、ファイルの属性(読み取り専用)を確認。
最短で直すルート(手順)
- 表の中のセルを1つ選択
Ctrl + Aで表の塊を選ぶ(範囲が変なら“そこが原因のヒント”)- いったんフィルター解除 → 再設定
- 可能なら 挿入 → テーブル にする
テーブル化のメリット(1行)
行を追加しても範囲が自動で広がるので、フィルターの範囲事故が激減します。
今日の1アクション
表を「テーブル」にしてみる。
それだけで、範囲ズレ系トラブルが起きにくくなります。
ミニクイズ(答えは末尾)
Q1. フィルター範囲が途中で切れる最大の原因は?
Q2. 見えない空白を疑うときに比べる2つのLENは?
Q3. フィルター事故を減らす“表の型”は?
Q4. フィルターボタンがグレーの時、まず疑うべき状態は?
今日のひとこと(成長ログ)
フィルターは“表が1つの塊”だと素直。塊を壊すものを探すゲーム。
解答とくわしい解説
A1. 空白行/空白列(または見えない空白)
A2. LEN(A1) と LEN(TRIM(A1))
A3. テーブル(挿入→テーブル)
A4. シート保護/編集制限/読み取り専用


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