シーズン4 第2回:Word フィールドコード(Alt+F9)入門|更新の型(F9/全更新)で“謎のズレ”を止める

Word

こんにちは。いーかです。

シーズン4は「Wordを突き抜ける」シリーズ。
第1回でスタイル(設計図)を作ったので、次は Wordの裏側(仕組み) に入ります。

目次がズレる、図表番号が飛ぶ、ページ番号が合わない、相互参照が古い…。
こういう事故の多くは、Wordが使っている フィールド(自動で差し込まれる仕組み) が関係しています。

でも大丈夫。
Alt+F9で裏側を見れるようになると、Wordの“謎の動き”が急に説明できるようになります。


結論(1行)

Wordの自動機能は「フィールド」で動いてる。困ったら Alt+F9で裏側を見て、F9で更新。全体は Ctrl+A→F9。これが最短で強い。


30秒まとめ(最短の型)

  • まずコピーを作る(元を壊さない)
  • Alt+F9(裏側の表示/非表示を切り替える)※もう一度押せば元に戻る
  • ズレてる場所(目次・参照・番号)を見に行く
  • 直し方は基本これだけ
    • その部分を選んで F9(更新)
    • 文書全体なら Ctrl+A → F9(全更新)
  • それでもズレるなら 見出し(スタイル)相互参照 の作り方を疑う
  • 仕上げにPDF化するなら:Ctrl+A→F9 → 保存でPDF → 開き直し確認

まずここだけ:操作の場所(迷子ゼロ)

  • 裏側を見る(全体):Alt + F9(表示の切替。もう一回押せば戻る)
  • 更新する(選んだ場所):F9
  • 全体更新:Ctrl + A → F9
  • 目次など:上で 右クリック →「フィールドの更新」 が出ることもある
  • 補足:場所だけ見たい時は Shift + F9(選択範囲のみ) が使える環境もある(機種・設定により)

※ノートPCでF9が効かない時は、Fnキーとセットのことがあります(機種依存)。


用語を一瞬で理解

  • フィールド:Wordが自動で入れる“差し込み部品”(目次、ページ番号、参照、日付など)
  • フィールドコード:その部品の中身(命令文みたいなもの)
  • 更新:最新の状態に作り直すこと(ページ数・番号・参照が正しくなる)
  • 相互参照:図1や見出しなどに“リンク付きで参照”する機能(手打ちより安全)

ステップ0:まず守る(作業用コピー)

フィールドの操作は基本安全だけど、念のため守ってから触ります。

  • コピー or 別名保存で作業用を作る

ステップ1:Alt+F9で“裏側”を見る

Alt+F9を押すと、Wordの自動部品が「中身表示」になります。
※Alt+F9は表示の切替。押し間違えても、もう一回押せば戻ります

例(イメージ)

  • 目次やページ番号のところが { … } みたいな表示に変わる
  • これが フィールドコード

※この { } はキーボードで打つカッコじゃなくて、Wordが持ってる特別なカッコです。


ステップ2:更新の基本は「F9」

ズレてるのに手で直す前に、まず更新します。

型(部分)

  • ズレてる場所(目次、参照、番号)をクリックして → F9(更新)

型(全体)

  • Ctrl + A → F9

ステップ3:よくある“ズレ”と最短対処

① 目次のページ番号だけズレる

型:Ctrl+A → F9

それでもズレる:見出しが “見出しスタイル” になってるか確認(シーズン4第1回につながる)


② 図表番号(図1/表1)が飛ぶ・順番がおかしい

型:該当の番号を選んで F9

それでもダメ:図表番号が「手打ち」になってないか確認(自動番号が強い)


③ 相互参照が古いまま

型:参照部分を選んで F9

よくある:参照先(見出し・図表番号)側が壊れている
参照先を直してから、参照を更新


④ ページ番号が章でおかしくなる

型:ページ番号を更新(F9)

それでもズレる:セクション設定が絡むことが多い
→ シーズン3の「ページ番号」「セクション」回へ戻る


ステップ4:やってはいけない(事故る)

  • フィールドがズレたからといって 数字を手打ちで直す
    (次の更新で戻る/別の場所が崩れる)
  • 目次を削除して手で打つ
    (将来の地獄が確定する)

ステップ5:仕上げ(提出の型)

提出前に、これだけはやると強いです。

  1. Ctrl + A → F9(全更新)
  2. 保存でPDF
  3. PDFを開き直して、目次・参照・ページ番号を確認

つまずき救急箱(ここだけ見れば復帰できる)

Q1:Alt+F9を押しても変わらない
→ Fnキーが必要な場合あり(機種依存)/別ショートカット設定の可能性
→ いったん「どこか1箇所を選んで Shift+F9(環境による)」も試す

Q2:{ } が普通のカッコになってる
→ キーボードで打ったカッコは別物。フィールドの{ }はWordが作るもの

Q3:更新しても直らない
→ “参照元”が壊れてることが多い(見出しスタイル/図表番号が手打ち)

Q4:更新したら逆に崩れた
→ 手打ち修正で“辻褄合わせ”してた可能性
→ いったん戻して、設計図(スタイル)と自動機能で作り直すのが安全


今日の1アクション

いまの文書で Alt+F9 を押して、目次かページ番号の裏側を1回だけ見てみる。
“仕組みが動いてる”のが分かった瞬間、Wordが怖くなくなります。


ミニクイズ

Q. 目次のページ番号がズレた。最初にやるべきは?

  • A) 目次の数字を手で直す
  • B) Ctrl+A → F9 で全更新する
  • C) 目次を削除して作り直す

ミニクイズの答え(詳しい解説)

A. B。
Wordの自動部品は“更新”で直ることが多いです。
手打ちは一瞬で楽だけど、次の更新で壊れます。


次回予告(シーズン4 第3回)

次回は「見出し・番号・参照」をまとめて安定させる、
長文の 更新フロー(事故らない順番) を作ります。
(Ctrl+A→F9を“いつ押すか”が分かると、作業が速くなります)


今日のひとこと(いーかの成長ログ)

Wordは、見た目を直すより 更新できる構造を作るほうが強い。


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