第11回(本体決定版):Word 箇条書きが勝手にズレる(インデントが変わる)直し方【Windows】

Word

こんにちは。いーかです。
Wordの箇条書き、最初は普通なのに、途中から急にズレることありますよね。

  • Tabを押したら戻らない
  • Enterしたら勝手に段が増える
  • 同じ箇条書きなのに、行ごとに位置がバラバラ
  • コピペしたら一気に崩れた

でも大丈夫。Wordが気まぐれなんじゃなくて、ほぼ **「リストのインデント」**と **「段落のインデント」**が混ざってるだけです。
この記事は、箇条書き沼を最短で抜けるための“型”をまとめました。

できたところまででOK。今日は『ここまで進んだ』が成果です。


今日のゴール(最短)

「記号の位置」と「文字の位置」を揃えて、同じ箇条書きを同じ見た目に戻す。
この1点に集中すれば、ほとんど勝てます。


結論(1行)

箇条書きがズレる原因はだいたい リストのインデント(ぶら下げ)
直す順番は ①リストのインデント → ②段落のインデント/間隔 → ③最終リセット → ④再発防止(スタイル化) です。


まずこれ(症状→原因 早見)

  • Tabで右にズレすぎる → リストの**レベル(階層)**が変わった(Tabは空白じゃなく「階層操作」)
  • Shift+Tabしても戻らない → 段落インデントが混ざってる(左インデント等)
  • 同じ箇条書きなのに位置がバラバラ → コピペ等で設定が混在(“同じ見た目”でも中身が別)
  • Enterで勝手に次も箇条書きになる → 箇条書き中の挙動(止め方を知らないだけ)
  • 空行を入れたいだけなのに崩れる → 箇条書きを終わらせる操作が必要
  • 記号と本文が離れすぎ/詰まりすぎ → ぶら下げ位置(文字の開始位置)がズレてる
  • 番号が勝手に続く/途中から1に戻したい → 番号付きリストの「続き/リセット」の切り替え

30秒まとめ(最短の型)

  1. 崩れている箇条書きを **同じグループごと(塊)**に選択
  2. 右クリック → [リストのインデントの調整](ここが本体)
  3. **「記号の位置」と「文字の位置(ぶら下げ)」**を揃える
  4. まだズレる行だけ、段落の 左インデント/最初の行/段落前後を確認
  5. グチャグチャなら 最終リセット(書式をいったん素にして、箇条書きを当て直す)
  6. 再発するなら スタイル化(再発防止)

事前に1回だけ(見やすくする設定)

インデントは「数字」より「目」で見た方が早いです。

  • [表示]→ ルーラー(定規) をON
    → 上の△や□が見えると、ズレが一発で分かります。

用語を一瞬で理解(ここだけ)

  • リストのインデント:箇条書き専用の位置調整(まずここ)
  • 段落インデント:文章全体の左/右や字下げ(リストと混ざると沼)
  • ぶら下げ:2行目以降が文字の開始位置で揃う(箇条書きの基本)
  • リストレベル:階層(Tabで深く、Shift+Tabで浅く)

対処①:まず「リストのインデント」を揃える(最重要)

箇条書きは、段落設定より先に リストのインデントを触るのが安全です。

手順(型)

  1. 直したい箇条書きを **同じグループごと(塊で)**に選択
    ※1行だけ直すと、次の行でまたズレます。必ず“塊で選ぶ”のが正解です。
  2. 右クリック → [リストのインデントの調整]
  3. 次の2つを揃えます
  • 記号の位置(黒丸や番号が並ぶ位置)
  • 文字の位置(本文が始まる位置=ぶら下げ)

✅コツ:
社内の“いつもの見た目”があるなら、その数字に合わせるだけでOK。
大事なのは 同じ箇条書きは、同じ数値で揃えることです。


対処②:Tabでズレた=リストレベルが変わった(戻し方)

Tabは“空白”ではなく、箇条書きでは 階層(レベル)操作になりやすいです。

  • 1段深くなった → Shift + Tab で戻す
  • 戻らない → 段落インデントが混ざってる可能性が高い(次へ)

✅覚え方:
Tab=深く/Shift+Tab=浅く(箇条書きのルール)


対処③:Shift+Tabでも戻らない(沼の正体=段落インデント混在)

「戻らない」「行ごとにバラバラ」になってるときの本命です。

見る場所(Windows)

  1. 対象行を選ぶ
  2. [ホーム]→「段落」グループ右下の小さい矢印(ダイアログ起動)
  3. ここを確認
  • インデント:左(変な値が入ってない?)
  • 最初の行:字下げ/ぶら下げ(意図せず入ってない?)
  • 間隔:前/後(行ごとにバラバラだと見た目が不揃い)

直し方(事故らない順番)

  • まず **対処①(リストのインデント)**で揃える
  • それでもズレる行だけ、段落の 左インデント/最初の行を“普通寄せ”に戻す

✅ポイント:
段落を先にいじると、リスト設定と混ざって沼りやすいです。
**「リスト → 段落」**の順番が安全です。


対処④:空行を入れたいだけなのに崩れる(箇条書きを終わらせる)

箇条書き中に空行を入れたいとき、Enterを押すと次も箇条書きになります。

型(止め方)

  • 箇条書きを終わらせたい → Enterを2回
    • 1回目:空の箇条書き
    • 2回目:箇条書き終了(通常の文章に戻る)

もう少し早く終わらせたいときは、

  • 空の箇条書きになったら Backspace で記号を消す(通常文に戻る)

対処⑤:勝手に箇条書きが始まる(自動箇条書きが邪魔)

「-(ハイフン)」や「1.」と打っただけで勝手に箇条書きになる人向けです。

その場しのぎ(最速)

  • 勝手に始まったら Ctrl + Z(元に戻す)

しょっちゅう起きるなら(設定でOFF)

  1. [ファイル]→[オプション]
  2. [文章校正]→[オートコレクトのオプション]
  3. [入力オートフォーマット]で 自動箇条書き/自動番号のチェックを外す
    (必要な時だけ手動で使う方が、現場では事故が減ります)

対処⑥:番号付きリストの「続き/1から」を直す(地味に多い)

番号は「壊れた」じゃなく、続きにするか/リセットするかの切り替え問題が多いです。

  • 番号を続けたい → 右クリックで 「番号の続き」(表示名は似たもの)
  • 途中から1にしたい → 右クリックで 「新しい番号書式(1から)」(表示名は似たもの)

✅見つけ方:
右クリックメニューに「番号」や「段落番号」が入っている所に、たいていあります。


最終リセット:コピペ地獄の脱出(いったん素に戻す)

コピペで複数の設定が混ざってると、整えるより“戻す”方が早いです。

型(最短で復旧)

  1. 崩れてる箇条書きを選択
  2. [ホーム]→ [すべての書式をクリア](消しゴムのアイコン)
  3. もう一度 **箇条書き(または番号)**を当て直す
  4. 必要なら **[リストのインデントの調整]**で揃える

再発をほぼ防ぐ貼り付け(満点パッチ)

  • 会社の資料から持ってくるときは、まず メモ帳に一回貼る → そこからWordへ
    → 書式の混入をかなり防げます。
  • もしくは貼り付けオプションで 「テキストのみ保持」 を選ぶ
    (まず素で貼って、あとから箇条書きを当てるのが安全)

再発防止(ここが満点パッチ):同じ見た目を“固定”する

箇条書きが毎回ズレる人は、直すより「ズレない土台」を作る方がラクです。

いちばん簡単な運用ルール

  • 「この資料の箇条書きは、これ」という 基準の箇条書きを1つ決める
  • 迷ったら、他の箇条書きを 基準に合わせて(対処①で)揃える
  • 慣れてきたら、テンプレ化(S1-13)で“毎回整ってる状態”にする

今日の1アクション

箇条書きが崩れたら、段落を触る前にこれだけ。
右クリック →[リストのインデントの調整]。ここが本体です。


ミニクイズ

Q. 箇条書きがズレた時、最初に「段落の左インデント」をいじるのが正解?

ミニクイズの答え(詳しい解説)

A. 基本は不正解です。
段落インデントを先に触ると、リストのインデントと混ざって沼りやすいからです。

安全な順番はこれ。
①リストのインデントで揃える → ②ダメな行だけ段落を触る
この順番にすると、事故が激減します。


今日のひとこと(いーかの成長ログ)

箇条書きは文章じゃなくて“リスト”だった。
段落じゃなく、リストのインデントを整えると一気に静かになる。


次に読むなら(2本)

  • 第13回:テンプレ化(.dotx/スタイル):箇条書き沼を“二度と起こさない”方向へ
  • 第8回:行間・段落後の間隔:箇条書きの見た目が不揃いになる原因つぶし
    https://terakoya-iika.com/pc/2025/12/28/121/

まとめに戻る

Word 現場トラブル診断(シーズン1〜3まとめ)
https://terakoya-iika.com/pc/2025/12/28/124/



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