こんにちは。いーかです。
Wordの箇条書き、最初は普通なのに、途中から急にズレることありますよね。
- Tabを押したら戻らない
- Enterしたら勝手に段が増える
- 同じ箇条書きなのに、行ごとに位置がバラバラ
- コピペしたら一気に崩れた
でも大丈夫。Wordが気まぐれなんじゃなくて、ほぼ **「リストのインデント」**と **「段落のインデント」**が混ざってるだけです。
この記事は、箇条書き沼を最短で抜けるための“型”をまとめました。
できたところまででOK。今日は『ここまで進んだ』が成果です。
今日のゴール(最短)
「記号の位置」と「文字の位置」を揃えて、同じ箇条書きを同じ見た目に戻す。
この1点に集中すれば、ほとんど勝てます。
結論(1行)
箇条書きがズレる原因はだいたい リストのインデント(ぶら下げ)。
直す順番は ①リストのインデント → ②段落のインデント/間隔 → ③最終リセット → ④再発防止(スタイル化) です。
まずこれ(症状→原因 早見)
- Tabで右にズレすぎる → リストの**レベル(階層)**が変わった(Tabは空白じゃなく「階層操作」)
- Shift+Tabしても戻らない → 段落インデントが混ざってる(左インデント等)
- 同じ箇条書きなのに位置がバラバラ → コピペ等で設定が混在(“同じ見た目”でも中身が別)
- Enterで勝手に次も箇条書きになる → 箇条書き中の挙動(止め方を知らないだけ)
- 空行を入れたいだけなのに崩れる → 箇条書きを終わらせる操作が必要
- 記号と本文が離れすぎ/詰まりすぎ → ぶら下げ位置(文字の開始位置)がズレてる
- 番号が勝手に続く/途中から1に戻したい → 番号付きリストの「続き/リセット」の切り替え
30秒まとめ(最短の型)
- 崩れている箇条書きを **同じグループごと(塊)**に選択
- 右クリック → [リストのインデントの調整](ここが本体)
- **「記号の位置」と「文字の位置(ぶら下げ)」**を揃える
- まだズレる行だけ、段落の 左インデント/最初の行/段落前後を確認
- グチャグチャなら 最終リセット(書式をいったん素にして、箇条書きを当て直す)
- 再発するなら スタイル化(再発防止)
事前に1回だけ(見やすくする設定)
インデントは「数字」より「目」で見た方が早いです。
- [表示]→ ルーラー(定規) をON
→ 上の△や□が見えると、ズレが一発で分かります。
用語を一瞬で理解(ここだけ)
- リストのインデント:箇条書き専用の位置調整(まずここ)
- 段落インデント:文章全体の左/右や字下げ(リストと混ざると沼)
- ぶら下げ:2行目以降が文字の開始位置で揃う(箇条書きの基本)
- リストレベル:階層(Tabで深く、Shift+Tabで浅く)
対処①:まず「リストのインデント」を揃える(最重要)
箇条書きは、段落設定より先に リストのインデントを触るのが安全です。
手順(型)
- 直したい箇条書きを **同じグループごと(塊で)**に選択
※1行だけ直すと、次の行でまたズレます。必ず“塊で選ぶ”のが正解です。 - 右クリック → [リストのインデントの調整]
- 次の2つを揃えます
- 記号の位置(黒丸や番号が並ぶ位置)
- 文字の位置(本文が始まる位置=ぶら下げ)
✅コツ:
社内の“いつもの見た目”があるなら、その数字に合わせるだけでOK。
大事なのは 同じ箇条書きは、同じ数値で揃えることです。
対処②:Tabでズレた=リストレベルが変わった(戻し方)
Tabは“空白”ではなく、箇条書きでは 階層(レベル)操作になりやすいです。
- 1段深くなった → Shift + Tab で戻す
- 戻らない → 段落インデントが混ざってる可能性が高い(次へ)
✅覚え方:
Tab=深く/Shift+Tab=浅く(箇条書きのルール)
対処③:Shift+Tabでも戻らない(沼の正体=段落インデント混在)
「戻らない」「行ごとにバラバラ」になってるときの本命です。
見る場所(Windows)
- 対象行を選ぶ
- [ホーム]→「段落」グループ右下の小さい矢印(ダイアログ起動)
- ここを確認
- インデント:左(変な値が入ってない?)
- 最初の行:字下げ/ぶら下げ(意図せず入ってない?)
- 間隔:前/後(行ごとにバラバラだと見た目が不揃い)
直し方(事故らない順番)
- まず **対処①(リストのインデント)**で揃える
- それでもズレる行だけ、段落の 左インデント/最初の行を“普通寄せ”に戻す
✅ポイント:
段落を先にいじると、リスト設定と混ざって沼りやすいです。
**「リスト → 段落」**の順番が安全です。
対処④:空行を入れたいだけなのに崩れる(箇条書きを終わらせる)
箇条書き中に空行を入れたいとき、Enterを押すと次も箇条書きになります。
型(止め方)
- 箇条書きを終わらせたい → Enterを2回
- 1回目:空の箇条書き
- 2回目:箇条書き終了(通常の文章に戻る)
もう少し早く終わらせたいときは、
- 空の箇条書きになったら Backspace で記号を消す(通常文に戻る)
対処⑤:勝手に箇条書きが始まる(自動箇条書きが邪魔)
「-(ハイフン)」や「1.」と打っただけで勝手に箇条書きになる人向けです。
その場しのぎ(最速)
- 勝手に始まったら Ctrl + Z(元に戻す)
しょっちゅう起きるなら(設定でOFF)
- [ファイル]→[オプション]
- [文章校正]→[オートコレクトのオプション]
- [入力オートフォーマット]で 自動箇条書き/自動番号のチェックを外す
(必要な時だけ手動で使う方が、現場では事故が減ります)
対処⑥:番号付きリストの「続き/1から」を直す(地味に多い)
番号は「壊れた」じゃなく、続きにするか/リセットするかの切り替え問題が多いです。
- 番号を続けたい → 右クリックで 「番号の続き」(表示名は似たもの)
- 途中から1にしたい → 右クリックで 「新しい番号書式(1から)」(表示名は似たもの)
✅見つけ方:
右クリックメニューに「番号」や「段落番号」が入っている所に、たいていあります。
最終リセット:コピペ地獄の脱出(いったん素に戻す)
コピペで複数の設定が混ざってると、整えるより“戻す”方が早いです。
型(最短で復旧)
- 崩れてる箇条書きを選択
- [ホーム]→ [すべての書式をクリア](消しゴムのアイコン)
- もう一度 **箇条書き(または番号)**を当て直す
- 必要なら **[リストのインデントの調整]**で揃える
再発をほぼ防ぐ貼り付け(満点パッチ)
- 会社の資料から持ってくるときは、まず メモ帳に一回貼る → そこからWordへ
→ 書式の混入をかなり防げます。 - もしくは貼り付けオプションで 「テキストのみ保持」 を選ぶ
(まず素で貼って、あとから箇条書きを当てるのが安全)
再発防止(ここが満点パッチ):同じ見た目を“固定”する
箇条書きが毎回ズレる人は、直すより「ズレない土台」を作る方がラクです。
いちばん簡単な運用ルール
- 「この資料の箇条書きは、これ」という 基準の箇条書きを1つ決める
- 迷ったら、他の箇条書きを 基準に合わせて(対処①で)揃える
- 慣れてきたら、テンプレ化(S1-13)で“毎回整ってる状態”にする
今日の1アクション
箇条書きが崩れたら、段落を触る前にこれだけ。
右クリック →[リストのインデントの調整]。ここが本体です。
ミニクイズ
Q. 箇条書きがズレた時、最初に「段落の左インデント」をいじるのが正解?
ミニクイズの答え(詳しい解説)
A. 基本は不正解です。
段落インデントを先に触ると、リストのインデントと混ざって沼りやすいからです。
安全な順番はこれ。
①リストのインデントで揃える → ②ダメな行だけ段落を触る
この順番にすると、事故が激減します。
今日のひとこと(いーかの成長ログ)
箇条書きは文章じゃなくて“リスト”だった。
段落じゃなく、リストのインデントを整えると一気に静かになる。
次に読むなら(2本)
- 第13回:テンプレ化(.dotx/スタイル):箇条書き沼を“二度と起こさない”方向へ
- 第8回:行間・段落後の間隔:箇条書きの見た目が不揃いになる原因つぶし
(https://terakoya-iika.com/pc/2025/12/28/121/)
まとめに戻る
Word 現場トラブル診断(シーズン1〜3まとめ)
(https://terakoya-iika.com/pc/2025/12/28/124/)


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