こんにちは。いーかです。
Wordで文章を書いていて、
- 行間がやけに広い
- Enterで改行すると「空白が1行増えた」みたいになる
- 直したのに、別の場所がまた広い…
こういうとき、焦らなくて大丈夫です。
実はこれ、Wordが壊れたんじゃなくて、ほとんどが 設定(ルール) の問題。
今日は「今すぐ直す」だけじゃなく、二度と戻らないところまでいっしょに固めます。
結論(1行)
「行間が広い」の犯人は、だいたい 行間じゃなくて 段落の後の間隔(後:8ptなど)。
まず 段落の[前/後]を0 にして、必要なら スタイルと **既定(デフォルト)**まで直すのが最短です。
まず最初に:60秒診断(当てはまるところだけ見ればOK)
次のうち、いちばん近いものはどれ?
- Enterを押すたびに「空白が入った」みたいになる → A(段落の後が原因)
- 文章全体がスカスカで、行が縦に広い → B(行間が原因)
- 一部だけ直らない/直しても戻る → C(スタイルが原因)
- コピペした瞬間から広くなった → D(書式混入)
- 箇条書きだけ変(箇条書きのところだけ広い) → E(リスト段落が別ルール)
30秒まとめ(最短の型)
時間がないときは、これだけでOK。
- 直したい範囲を選ぶ(迷ったら Ctrl + A)
- [ホーム]→[行と段落の間隔]→[段落後の間隔を削除]
- まだ広いなら:右クリック→[段落]→[間隔:前0/後0]
- 直しても戻るなら:スタイル(標準など)を直す(Cへ)
用語を超かんたんに(ここだけ)
- 行間:同じ段落の「行と行の間」
- 段落の間隔(前/後):段落と段落の“すき間”(空白っぽく見える犯人)
- スタイル:見た目のルール一式(標準・見出し など)。個別設定より強いことがある
A:Enterで空白が増える(段落の「後」が犯人)
いちばん多いパターンです。ここだけ直せば解決することが多いです。
手順(いちばん確実)
- 直したいところを選ぶ(迷ったら Ctrl + A)
- 文章の上で 右クリック →[段落]
- 「間隔」を見る
- 前:0 pt
- 後:0 pt
- OK
ここでさらに“戻らない”コツ(おすすめ)
段落の画面に、次のチェックがあればONにします。
- ✅ 「同じスタイルの場合は段落間にスペースを追加しない」
※Wordのバージョンによって表記や位置が少し違います。見つからなければ、前/後を0にするだけでOKです。
「原因が見えない…」ときの小ワザ(超おすすめ)
設定を直す前に、原因を“目で見える化”すると一発です。
- [ホーム]タブにある 「¶(編集記号の表示/非表示)」 を押す
- すると、改行や段落が「¶」で見えるようになります
- 「¶だけの空行」がたくさんあったら:それが空白の正体です
→ いらない空行(¶)を消すとスッキリします
B:全体がスカスカ(行間が原因)
段落の前後が0でも広いときは、行間を見ます。
手順(迷わない型)
- 直したい範囲を選ぶ(迷ったら Ctrl + A)
- 右クリック →[段落]
- 「行間」を確認
- おすすめ:1.0(または 1.15)
- 崩れにくくしたい:固定値 も選べます
⚠ 固定値を使うときの注意(大事)
固定値は「レイアウトが暴れにくい」反面、
**文字が大きい行(見出し・数式・ルビ・上付き下付き)**が混ざると、文字が詰まって欠けたように見えることがあります。
- もし窮屈に見えたら:
固定値 → 倍数(1.0/1.15) に戻すのが安全です。
C:一部だけ直らない/直しても戻る(スタイルが原因)
ここまでやって戻るなら、犯人はだいたい スタイルです。
Wordは「個別の設定」より「スタイルのルール」を優先することがあります。
手順(標準スタイルを直す:Windows)
- 直らない段落をクリック
- [ホーム]→[スタイル]で 「標準」(または使っているスタイル)を確認
- そのスタイルを 右クリック →[変更]
- 左下あたりの [書式]→[段落] を開く
- ここを直します
- 間隔:前 0 / 後 0
- 行間:1.0(必要なら固定値)
- OK → OK
ついでに“次回からも効く”設定(おすすめ)
「変更」画面に、次の選択肢が出ることがあります。
- この文書のみ
- このテンプレートを使用する新規文書
よく使うなら、(安全を見て)まずは この文書のみでOK。
「いつも同じで困ってる」なら、テンプレート側に反映するのもアリです。
D:コピペしてから広い(書式が混ざった)
コピペは、相手の書式(スタイルや段落設定)も一緒に持ってきがちです。
最短の直し方(事故らない)
- 広い部分を選ぶ
- [ホーム]→(消しゴムみたいな)書式のクリア
- そのあと、必要なスタイル(標準・見出し)を当て直す
「丁寧に直す」より、いったんリセットして整える方が早いことが多いです。
E:箇条書きだけ変(リスト段落が別ルール)
箇条書きは、普通の文章と別の設定になっていることがあります。
手順
- 箇条書きの範囲を選ぶ(行だけじゃなく、箇条書き全体が安心)
- 右クリック →[段落]
- 間隔:前0 / 後0
- 行間:1.0
- OK
“二度と戻らない”固定化(新規文書が毎回広い人向け)
毎回「新規文書」から始めるたびに広いなら、既定を直すとラクになります。
手順(Windows)
- 新規のWordを開く
- 右クリック →[段落]
- 間隔(前0/後0)や行間(1.0など)を好みにする
- 画面のどこかにある [既定に設定] を押す
- 「このテンプレートを使用するすべての文書」などの選択が出たら、それを選ぶ
もし「既定に設定」が見つからなかったら、まずは **スタイル(標準)**を直すのが先です(C)。
今日の1アクション(これだけで前進)
「行間が広い…」と思ったら、まず **段落の後(後:8ptなど)**を疑う。
前0/後0。これだけで静かに直ることが多いです。
ミニクイズ
Q. 「Enterで空白が増える」とき、最初に直すのは「行間」?
答え(やさしく解説)
A. だいたい違います。
多くの場合、原因は 段落の後の間隔です。
行間をいじる前に、段落の 前/後を0 にするのが最短です。
今日のひとこと(いーかの成長ログ)
“行間が広い”って言ってたけど、犯人は行間じゃなくて段落だった。
Wordは気分じゃなく、ルールで動いてる。だから直せる。
次に読む(おすすめ)
- S1-11(第11回)箇条書きがズレる(インデント) →(URL)
- S2-02(第2回)貼り付け事故(コピペで書式が混ざる) →(URL)
まとめに戻る
- Word 現場トラブル診断(シーズン1〜3まとめ) →(https://terakoya-iika.com/pc/2025/12/28/124/)


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