第8回(本体決定版):Word 行間が広い/改行すると空白が空く直し方(段落後の間隔・スタイル)【Windows】

Word

こんにちは。いーかです。
Wordで文章を書いていて、

  • 行間がやけに広い
  • Enterで改行すると「空白が1行増えた」みたいになる
  • 直したのに、別の場所がまた広い…

こういうとき、焦らなくて大丈夫です。

実はこれ、Wordが壊れたんじゃなくて、ほとんどが 設定(ルール) の問題。
今日は「今すぐ直す」だけじゃなく、二度と戻らないところまでいっしょに固めます。


結論(1行)

「行間が広い」の犯人は、だいたい 行間じゃなくて 段落の後の間隔(後:8ptなど)
まず 段落の[前/後]を0 にして、必要なら スタイルと **既定(デフォルト)**まで直すのが最短です。


まず最初に:60秒診断(当てはまるところだけ見ればOK)

次のうち、いちばん近いものはどれ?

  1. Enterを押すたびに「空白が入った」みたいになる → A(段落の後が原因)
  2. 文章全体がスカスカで、行が縦に広い → B(行間が原因)
  3. 一部だけ直らない/直しても戻る → C(スタイルが原因)
  4. コピペした瞬間から広くなった → D(書式混入)
  5. 箇条書きだけ変(箇条書きのところだけ広い) → E(リスト段落が別ルール)

30秒まとめ(最短の型)

時間がないときは、これだけでOK。

  1. 直したい範囲を選ぶ(迷ったら Ctrl + A
  2. [ホーム]→[行と段落の間隔]→[段落後の間隔を削除]
  3. まだ広いなら:右クリック→[段落]→[間隔:前0/後0]
  4. 直しても戻るなら:スタイル(標準など)を直す(Cへ)

用語を超かんたんに(ここだけ)

  • 行間:同じ段落の「行と行の間」
  • 段落の間隔(前/後):段落と段落の“すき間”(空白っぽく見える犯人)
  • スタイル:見た目のルール一式(標準・見出し など)。個別設定より強いことがある

A:Enterで空白が増える(段落の「後」が犯人)

いちばん多いパターンです。ここだけ直せば解決することが多いです。

手順(いちばん確実)

  1. 直したいところを選ぶ(迷ったら Ctrl + A
  2. 文章の上で 右クリック →[段落]
  3. 「間隔」を見る
    • 前:0 pt
    • 後:0 pt
  4. OK

ここでさらに“戻らない”コツ(おすすめ)

段落の画面に、次のチェックがあればONにします。

  • 「同じスタイルの場合は段落間にスペースを追加しない」

※Wordのバージョンによって表記や位置が少し違います。見つからなければ、前/後を0にするだけでOKです。


「原因が見えない…」ときの小ワザ(超おすすめ)

設定を直す前に、原因を“目で見える化”すると一発です。

  1. [ホーム]タブにある 「¶(編集記号の表示/非表示)」 を押す
  2. すると、改行や段落が「¶」で見えるようになります
  • 「¶だけの空行」がたくさんあったら:それが空白の正体です
    → いらない空行(¶)を消すとスッキリします

B:全体がスカスカ(行間が原因)

段落の前後が0でも広いときは、行間を見ます。

手順(迷わない型)

  1. 直したい範囲を選ぶ(迷ったら Ctrl + A
  2. 右クリック →[段落]
  3. 「行間」を確認
    • おすすめ:1.0(または 1.15)
    • 崩れにくくしたい:固定値 も選べます

⚠ 固定値を使うときの注意(大事)

固定値は「レイアウトが暴れにくい」反面、
**文字が大きい行(見出し・数式・ルビ・上付き下付き)**が混ざると、文字が詰まって欠けたように見えることがあります。

  • もし窮屈に見えたら:
    固定値 → 倍数(1.0/1.15) に戻すのが安全です。

C:一部だけ直らない/直しても戻る(スタイルが原因)

ここまでやって戻るなら、犯人はだいたい スタイルです。
Wordは「個別の設定」より「スタイルのルール」を優先することがあります。

手順(標準スタイルを直す:Windows)

  1. 直らない段落をクリック
  2. [ホーム]→[スタイル]で 「標準」(または使っているスタイル)を確認
  3. そのスタイルを 右クリック →[変更]
  4. 左下あたりの [書式]→[段落] を開く
  5. ここを直します
    • 間隔:前 0 / 後 0
    • 行間:1.0(必要なら固定値)
  6. OK → OK

ついでに“次回からも効く”設定(おすすめ)

「変更」画面に、次の選択肢が出ることがあります。

  • この文書のみ
  • このテンプレートを使用する新規文書

よく使うなら、(安全を見て)まずは この文書のみでOK。
「いつも同じで困ってる」なら、テンプレート側に反映するのもアリです。


D:コピペしてから広い(書式が混ざった)

コピペは、相手の書式(スタイルや段落設定)も一緒に持ってきがちです。

最短の直し方(事故らない)

  1. 広い部分を選ぶ
  2. [ホーム]→(消しゴムみたいな)書式のクリア
  3. そのあと、必要なスタイル(標準・見出し)を当て直す

「丁寧に直す」より、いったんリセットして整える方が早いことが多いです。


E:箇条書きだけ変(リスト段落が別ルール)

箇条書きは、普通の文章と別の設定になっていることがあります。

手順

  1. 箇条書きの範囲を選ぶ(行だけじゃなく、箇条書き全体が安心)
  2. 右クリック →[段落]
  3. 間隔:前0 / 後0
  4. 行間:1.0
  5. OK

“二度と戻らない”固定化(新規文書が毎回広い人向け)

毎回「新規文書」から始めるたびに広いなら、既定を直すとラクになります。

手順(Windows)

  1. 新規のWordを開く
  2. 右クリック →[段落]
  3. 間隔(前0/後0)や行間(1.0など)を好みにする
  4. 画面のどこかにある [既定に設定] を押す
  5. 「このテンプレートを使用するすべての文書」などの選択が出たら、それを選ぶ

もし「既定に設定」が見つからなかったら、まずは **スタイル(標準)**を直すのが先です(C)。


今日の1アクション(これだけで前進)

「行間が広い…」と思ったら、まず **段落の後(後:8ptなど)**を疑う。
前0/後0。これだけで静かに直ることが多いです。


ミニクイズ

Q. 「Enterで空白が増える」とき、最初に直すのは「行間」?

答え(やさしく解説)

A. だいたい違います。
多くの場合、原因は 段落の後の間隔です。
行間をいじる前に、段落の 前/後を0 にするのが最短です。


今日のひとこと(いーかの成長ログ)

“行間が広い”って言ってたけど、犯人は行間じゃなくて段落だった。
Wordは気分じゃなく、ルールで動いてる。だから直せる。


次に読む(おすすめ)

  • S1-11(第11回)箇条書きがズレる(インデント) →(URL)
  • S2-02(第2回)貼り付け事故(コピペで書式が混ざる) →(URL)

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